ご挨拶
2023年6月11日(日)、 愛知県一宮市の尾張一宮駅前ⅰビルにおいて、第31回愛知県作業療法学会を開催することとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大は終息の兆しが見えない状況ではありますが、愛知県作業療法学会としては4年ぶりの現地開催、そして学会の一部企画をオンデマンドで配信するハイブリッド開催が実現できるよう、準備を進めております。
2020年以降のコロナ禍において、私たち作業療法士が働く現場、学ぶ現場は大きく変化しました。常に感染対策が前提となり、今まで当たり前のように行ってきた作業療法士としての実践や研鑽、日常生活までも、あらゆる制限を強いられ、誰もがこれまでにないような不穏や閉塞感を経験してきたことと思います。
今、新しく変化しつつある常識の中で、作業療法の現場でも戸惑いや苦労も多いと思いますが、この学会を通して、一歩前へ進むきっかけが作れないか…
そして、このような時代だから、作業療法士としての専門性、強みを発揮できる場が社会の中で求められるのではないだろうか…
今後の作業療法の可能性、将来性について、一緒に考えたい…
そんな思いを込めて、今回の学会テーマを「作業療法 未来への提言 ~5年後、10年後、その先の私たちにできること~」とさせていただきました。
学会開催時期には、コロナウイルスの感染が終息に近づくことを切に願いますが、現地でも安心して参加していただけるように、感染予防対策にも十分配慮いたします。
学会の企画としては、作業療法の現場の第一線で活躍されている先生方の講演はもちろん、現地参加型のワークショップの開催を計画しており、実践的に学べる場を提供していきたいと考えています。演題発表は、オンライン開催とさせていただきますが、発表者と参加者が活発に意見交換できる方法を検討中ですので、ぜひ参加される皆さまの日頃の取り組みや成果をこの場でアピールしていただけたら幸いです。
また各企画において、事前質問を受け付け、学会の企画に参加する中で質問に対する回答が得られる形がとれるよう、検討しています。
決して大規模とは言えない学会ではありますが、それぞれの専門領域や経験の垣根を越えて、参加される皆さまとともに、この学会を創り上げていきたいと思っています。
多くの皆さまの参加を心よりお待ちしております。
第31回 愛知県作業療法学会
学会長 木村 綾子
(社会医療法人 杏嶺会 一宮西病院 )